日本マイクロソフトと日立がクラウドで提携
4月13日、日本マイクロソフトと日立製作所がクラウドサービスで業務提携したと発表した。
- 日本マイクロソフトと日立がクラウドで提携(日本経済新聞、2012/04/13)
いよいよクラウドシステムも激戦区となりはじめたようだ。
特にCAEの場合、非定常解析などで数百並列で計算したいという要望はどこでもあるだろうが、ピークに合わせてハードウエアを導入するわけにはいかないため、その1〜2週間だけ使いたい、ということでクラウドに期待する人は多いだろう。
この場合に問題になるのは、
- なんのソフトが使えるのか?(使いたいソフトがインストールされていなければ使えない。自作のソフトあるいはOpenFOAMなどのオープンソースであれば、自分でインストールすればいいのだが、それは簡単にできるのだろうか?)
- データの受け渡しはどうなるのか?(非定常解析は、解析結果も膨大になり、ネットを介して送受信するのは厳しいが、直接現地まで行かなければいけないとなると、大きな制約を受ける。ポスト処理も現地で済ませて、必要なデータだけ受け取れることが望ましい)
- 費用(時間単位とはいわないが、せめて日単位で使えるとよい。1ヵ月単位とかになるとかなり難しい)
- セキュリティ(設計情報は各社とも重要な機密事項になる)
といったあたりであろうか。まだまだ立ち上げ期であり、今後に期待したい部分である。