OpenFOAM事始め(はてなブログ編)

CAEにまつわるアレとかコレ

スマートフォンで数値解析を

OpenFOAMのユーザーズグループでちょと話題になった話。

iPhone/iPadアプリにWind Tunnel Proという流体解析アプリがある。ナビエストークス方程式を12,700セルで解いているらしい。iPad用は19,000セルで高解像度。わずか250円(10月31日まではiPhone用は無料、iPad用は半額だった)。

2次元計算でリアルタイムに形状変化を反映するとのことだが、試してみた人の話では、煙の流れもそれっぽくて、非常に面白いとのこと。

iPhone4SおよびiPad2はCPUがデュアルコアA5で、計算性能は1.5G Flopsらしい。スマートフォンベンチマーク性能など気にしていなかったが、1.5G Flopsといえば10数年前のミニコンレベルの性能だ。スーパーコンピュータの性能が初めてG Flopsを超えたのは、1983年にリリースされたNECのSX-1/SX-2である(1.3G Flops)。従って、28年前のスーパーコンピュータを上回る性能ということになる(1988年にリリースされたSX-3は22G Flops)。

簡単な計算ならスマートフォン上で実行することは不可能ではないし、クラウド実行のための端末ということであれば、十分現実的と考えられる。

OpenFOAMのスマートフォンへの移植は簡単ではなさそうだが、いずれ(そう遠くないうちに)登場するのかも知れない。

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