OpenFOAM事始め(はてなブログ編)

CAEにまつわるアレとかコレ

本田技研がCAE用にHPのサーバーを導入

本田技術研究所が解析用途でHPのPCサーバー、1000台(12000コア)を導入した。1000台というのは1000ノードの意味か。内容はともかく、記事の記述自体に興味をひかれた。

日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は、ホンダの開発子会社である本田技術研究所の四輪R&Dセンターから、四輪車の研究・開発を支援するCAE(コンピュータエイデッドエンジニアリング)システムを受注、本稼働を開始した、と発表した。

「CAE(コンピュータエイデッドエンジニアリング)」という表現がすごい。それは確かに間違っていない。また、CAEという言葉はCAE業界の人間しか使わない、意味のわかりにくい用語なので、何かひとこと説明を入れようとした気持ちもわかる。しかし「CAE」でわからない人は「コンピュータエイデッドエンジニアリング」と言われてもわからないだろう。カタカナが読みにくいというのもあるが、「Computer Aided Engineering」としてもわかりにくいことに変わりはない。「Engineering」がわかりにくいのだ。一応、「計算機支援工学」という定訳があるが、わからなさ加減は一向に変わらない。

それならいっそのこと、「数値シミュレーション」と補足するのはどうだろう。ある程度イメージがつかみやすいのではないか。「数値解析」「科学技術計算」という言葉もある。ただ、どれも微妙にニュアンスの異なる表現ではあるのだが。

本田技研が導入したのは「HP ProLiant BL460c Generation 7」らしい。ProLiantという言葉を聞いて嬉しくなった。これは(もともとは)COMPAQのサーバーのシリーズ名である。いまでも継続して販売されていたとは! COMPAQの遺伝子はまだあるのだなあ。

それにしても、受注から納品まで3ヶ月弱とは。それが一番のニュースかも知れない。担当者が過労で倒れていなければよいが。