水車メーカーは3社
10月から日立製作所、三菱電機、三菱重工業の水力発電システムが統合され、「日立三菱水力株式会社」が設立される。
水車といえば、株式会社荏原製作所の水車事業は6月1日付けで富士・フォイトハイドロ株式会社に譲渡されている。
- 富士フォイトハイドロ 荏原製作所の水車事業を買収(環境ビジネス、2011/04/25)
- 水車事業譲渡のお知らせ(株式会社荏原製作所、2011/04/26)
これで、10月以降、日本で水車を作っている会社は、日立三菱水力、東芝、富士フォイトハイドロの3社ということになる。一気に数が減ったようだが、一国で水車メーカーが3社というのは、ヨーロッパなどと比べると「かなり多い」部類に入る。
3・11以降、国内でも水力発電に期待が寄せられているが、まだ現実に需要が増えているというところまでは到っていない。今後大きく需要が見込まれるのは、なんといっても中国である。2009年に完成した三峡ダムは水力発電として世界一の規模だが、これと同程度の水力発電施設をあと何箇所も設立する計画があるらしい。あとはインドなどでも大型の水力発電を作っていくと予想される。こういうところで諸外国の水力会社と闘っていくためには、技術や資源をある程度集中させていかないと難しいということだろう。実験設備ひとつとっても、膨大なコストがかかるものであるから。
- 作者: 藤原良樹,細川〓@54CC延
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過去記事
- 日立、三菱の水力発電システムが統合(2011/09/06)