OpenFOAM事始め(はてなブログ編)

CAEにまつわるアレとかコレ

日立が産機事業を分社化

日立製作所の大型の産業機器事業を担っているインダストリアルプロダクツビジネスユニットは、2019年4月1日付で「株式会社日立インダストリアルプロダクツ」として分社化されることになった。

変遷の激しい部署だ。もともとは日立製作所の土浦工場だったが、2001年に日立インダストリイズとして分社化された。そのわずか5年後の2006年、日立プラント建設・日立機電工業と業務が統合され、日立プラントテクノロジーに。

2014年からは業務が本社に吸収され、再び日立製作所に戻った。ただし会社名の横に「インダストリアルプロダクツビジネスユニット」という長い部署名が常にくっつくことになった。

組織のスリム化や意思決定の迅速化のためには、分社化はひとつの方法ではあろう。しかし企業のブランド力や従業員のモチベーションという点ではデメリットもある。そこで考え出されたのがカンパニー制だ。パナソニック川崎重工業など、この方式を採る重工メーカーは少なくない。日立のビジネスユニットもカンパニー制の一種だろう。

しかし今回は、どのような判断が働いたのかはわからないが、またしても分社化されることになった。大手電機メーカーでこうした状況は、最近は増えているとはいえ、ここまで多いのは珍しいのではないか。

1990年代に日立製作所に入社し、土浦工場へ配属された人は、恐らく「自分らは定年まで日立製作所で働くのだ」と考えていただろう。まさかその後20年の間に会社が4回も変わることになるとは夢想だにしなかったに違いない。

自分にとっては(恐らく自分と同世代の人間はみな)、社名がどう変わろうと、あそこは「日立の土浦工場」なのだが。
(2019/02/08 記)